約10年前に仕事で訪れたナポリの世界遺産であるヌオーヴォ城を描くことにした。この城はフランスが統治した時に作った城、要塞とのことである。ナポリはノルマン人、フランス人、スペイン人に征服されたので、港の入口に構えるこの要塞も、それぞれの守り方に合わせて城を追加改築したようである。観光名所で観光バス、自家用車等多くの観光客が訪れていた。先に描いた絵は、過去に使用したワトソン紙の残存品を使ったので、先生の言葉を借りると画用紙が風邪を引いた状態であった。彩色すると絵の具は吸い込み度が早く、全然横に広がらず、にじみ・ぼかしができない。結局、描き直すことにした。マルマン製のヴィファール(カタログでは、にじみ止めは少し強めで、画面上で絵具を動かしやすいように工夫してあり発色も抜群です。とある。)荒目を使った。
ヴィファール紙 F6号荒目 ナポリ、ヌオーヴォ城 2015/02/26
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